9月21日より福島市にて『CAPスペシャリスト養成講座in福島』を「福島県子どものこころのケア事業」の一環として実施しました。
実施日時
2019年9月21日(土)10:00~18:00
2019年9月22日(日)23日(月)9:15~17:15
実施場所
福島市市民活動サポートセンター 多目的ホール
講師
田中 明子さん(一般社団法人J-CAPTAトレーナー)
矢島 宏美さん(一般社団法人J-CAPTAトレーナー)
参加者数
37名
内容
CAPとはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、こどもたちがいじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力 といったさまざまな暴力から自分を守るための人権教育プログラムです。
子どもを対象にしたプログラム(子どもワークショップ)では、子どもたちに学年や、それぞれ発達段階にふさわしい寸劇、歌、人形劇、討論などを盛り込んで、子どもを怖がらせることなく暴力防止の具体的対処法を教えます。従来の「~してはいけません」式の危険防止教育とは根本的に異なり、「~することができるよ」と身を守るための行動選択を練習します。 安心、自信、自由の人権を子どもたちに繰り返し伝えることで、全ての子どもたちが本来持っている「生きる力」を引き出すプログラムです。
本研修では、CAPとは何か?CAPの歴史、児童虐待に関する法律制定の背景となった出来事、その後改正のきっかけなどを、具体的な出来事・事件の話も用いてまで学習をしました。また、虐待、DVの種類やそれに関する正しい知識も合わせて学びました。
研修は座学だけではなく、講師と協力団体であるこどもCAPふくしまの方がロールプレイ形式の見本をみせてくださり、その後で受講者もロールプレイ形式でやってみるというスタイルで学んでいきました。
1日目
子ども虐待に関わる4つの分野、子ども虐待への対応の歴史、子どもの権利に関して講義形式で学びました。
また、実際に子ども達が受ける子どもワークショップを体験し、子どもに教える内容をワークショップに参加する子どもとして見ました。
2日目
子ども虐待の分類や児童虐待防止法という法律について講義形式で学びました。
また、1日目に体験した子どもワークショップを受講者が3~4人1組のグループで実演・発表し、講師からフィードバックを受けながら学びを深めました。
3日目
ワークショップの後に設ける、子どもの心配事の相談にのる場「トークタイム」について、実施の目的や留意事項を講義形式とロールプレイ形式で学びました。また、子どもワークショップ実施前に大人にCAPを理解してもらうために実施する「おとなワークショップ」についても学び、保護者や教師からされる質問への対応についてなどを講義形式で学びました。
本研修受講者は、11月に実施する実践編を受講することにより、実際に子ども・保護者・教員・大人にCAPのワークを提供できるようになります。
参加者の感想
〇人権教育を広める思想、理念を体現している研修会だったので、すごいな!と思った。
〇子ども達に正しい知識を伝え、安心して話をしてもらえるように成長していきたいと思う。
〇とても細かな説明と講義でわかりやすかった。今後このスキルを活かしていけるよう頑張りたいと思う。
〇虐待の現状が思っている以上に深刻なのだと知り、予防教育の必要性を感じた。