「子どものための心理的応急処置:Psychological First Aid for Children(子どものためのPFA)」は、災害時などに、ストレスを抱えた子どもや親・養育者のこころを傷つけずに対応するためのスキルとなっております。世界保健機関(WHO)などが作成したPFAファイルをもとに、セーブ・ザ・チルドレンが2013年に開発しました。「見る」「聴く」「つなぐ」の行動原則を基本としており、子どもの認知発達段階の特性や年齢にあわせて、誰にでもできる心の応急手当てです。
実施日時・場所
- 平成29年10月21日(土) 10:00~17:00
福島市市民活動サポートセンター(福島市) - 平成29年10月22日(日) 10:00~17:00
ミューカルがくと館(郡山市)
講師
21日:福島
- 後藤大介先生(日本赤十字社福島赤十字病院)
- 池田美樹先生(学校法人桜美林学園桜美林大学)
- 伊藤亜希子先生(公立大学法人福島県立医科大学)
- 南詠子先生(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
- 赤坂美幸先生(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
22日:郡山
- 福地成先生(公益社団法人宮城県精神保健福祉会みやぎ心のケアセンター)
- 松田聡一郎先生(一般社団法人ふくしま心のケアセンター県北方部センター)
- 橋布美子先生(特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン)
- 赤坂美幸先生(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
参加者
- 21日:30名
保育士、子育て支援センター職員、学童クラブ職員、相談員など - 22日:33名
幼稚園教諭、保育士、教員、児童養護施設職員、相談員など
内容
まず、子どものための心理的応急処置とは何か、どのように活かせるか講義形式で学びました。その後、危機的状況下で子どもが示す反応を講義形式で学び、実際に2人1組で事例をロールプレイング形式で体験しました。
次のステップとして、サポートを必要としている子どもの見極め方、ストレスを抱える子どものサインを講義形式で学びました。その後、事例動画を見て、6人1グループで子どもの置かれている状況、子どものための心理的応急処置による対応はどこか意見を出し合いました。
一通りPFAの理念や仕組みを学んだ後、実際に子どものための心理的応急処置がどのような時に活かせるか、学んだノウハウを踏まえ6人1グループで設定案を考え、実践しました。
参加した方の感想
- 実務を思い出しながら、つながる学びがあり、大変貴重な経験になりました。
- 非日常だけでなく、日常的に使えるプログラムであると思った。すべてでなくても、PFAの要素を取り入れた支援は仕事の中心でできると感じ、勉強になった。
- どのように寄り添えばいいか(良かれと思って行ったことが傷つけてしまうこともあるということがわかり)難しいと思いました。