7月2・3日、9・10日の4日間「Nobody’s Perfect(以下、NPとする)ファシリテーター養成講座」を開催しました。
今回は3年ぶりの開催となり、講師としてNPO法人子ども家庭リソースセンターのNPトレーナーである渡邊暢子氏をお迎えしました。
カナダで開発された子育て中の親のための学習とサポートのプログラムです。
「Nobody’s Perfect=完璧な親はいない」をモットーに「人は学びながら親になっていく」「すべての親に支援が必要」「完璧でない私たちがお互いを認め合い支え合う育児」という考え方を大事にし、「安全」「安心」な場で、体験学習型で親としての学びを進め、親同士の話し合い・体験交流を通して、親自身の気づきや洞察を促し最終的には親自身の自立を促すものです。
今回は子育て支援に携わっている県内の支援者11名が参加しました。
この4日間のプログラムは、講義形式だけでなく、体験型プログラムを取り入れ、実際の1コマをロールプレイング形式で学びました。コミュニケーションを促進するためのグループワークを取り入れながら、参加者が積極的に参加できるスタイルでの研修です。
今回の研修参加者は、講師に普段の業務の中で疑問に思っていたこと、ファシリテーターとしての役割など、数多くの質問をしていました。講師はその質問に丁寧に答えながら、研修を進めていきました。
最終日は、実際に2人1組になり、ファシリテーターとしてNPプログラムの1コマを本番さながらのロールプレイで進めていきました。
まずは参加する親とどんな内容について話し合うのか、どういった形式で話し合うのかを2人で計画し、流れを考えます。各グループで30分間プログラムを実施し、母親役として実際に参加する役割の人と様子を観察し内容を振り返る役割の人とをローテーションで全員が参加します。その後の意見交換を行う中でファシリテーターとしてのスキルを学びました。
最後に、講師である渡邊氏から11名全員が無事に修了証を受け取ることができました。
参加した方の感想
- 今の仕事と照らし合わせて反省したり、再確認できたりと良い経験ができました。
- NPプログラムに参加してくれるママたち自身が学んでいけるようにファシリテーターがすべきこと、できることをたくさん学ぶことができました。
- 「なぜ、どうして」とよく問うクセがあったが、「どう思ったのか、どう感じたのか」を引き出せるようになりたいと思う。
- ファシリテーターとしてどう関わっていけばよいかまだわかりませんが、声をかけるタイミングなどとても勉強になりました。
- ファシリテーターは、「参加者の伴走者」という立場がよくわかりました。いつも緊張して行っていたのですが、ファシリテーターも安心できる場で良いということを知れてとても良かったです。たくさん学びのある講座でした!!
子育て支援の現場で働く人にとって、子どもと関わるという事はもちろんのこと、子どもの一番身近にいる保護者の気持ちに寄り添うこともとても大切だと思います。
NPファシリテーター養成講座は、親の「伴走者」として話を受け止めよく聴くという姿勢を学ぶことができます。
研修参加者には、今回の学びを実際の仕事で是非活かしてほしいと思います。