実施日時・会場

  • 平成29年1月11日(水)・12日(木)・13日(金)
    9:00~18:00(郡山市民文化センター)
  • 平成29年3月10日(金)・11日(土)・12日(日)
    9:00~18:00(福島市男女共同参画センター ウィズもとまち)

対象

児童養護施設職員、児童相談所職員等

参加者

  • 郡山会場
    児童養護施設職員、放課後等デイサービス職員、NPO職員 4名
  • 福島会場
    児童養護施設職員、児童相談所職員、福祉型障害児入所施設職員、保健師、NPO職員 8名

内容

今回の研修は1月に郡山市で、講師に福島大学大学院特任教授の安部郁子先生をお迎えし、3月に福島市で福島県県中児童相談所主幹兼次長の佐藤早苗先生をお迎えして、それぞれ3日間実施しました。
親と子どものふくふくトレーニング(以下、ふくトレ)とは、行動療法の理論背景をもとに、子どもの問題行動を減らし、望ましい行動を効果的にしつけられるスキルを、経験的に体得するプログラムです。
このプログラムを実践する進行役(トレーナー)になる為の研修を実施しました。

今回の研修では、導入でふくトレの歴史や経緯などを学びました。
ふくトレとは、大人が子どもに対して望ましい行動を、暴力以外の方法で効果的にしつけられる技術を経験的に学習するものです。わかりやすい視聴覚教材(DVD)を用いたモデリング(見本)と、ロールプレイ(実演)を重視したプログラムです。
講義の内容に関しては、導入部分以外は基本的にテキストに沿った形で研修は進んでいきました。テキストや、教材のDVDをみて、受講者の方達は実際にプログラムを受けている保護者になりきって質問に答えるなど、講師とやり取りをしていました。
最終日は、実際にマニュアルのシナリオを土台として、各セッションのロールプレイを実施しました。
 
今回は皆さん日常業務におけるスキルアップとして受講されている方がほとんどで、同僚の方と受講されている方も多く、和やかなムードで研修は進んでいきました。各セッションを学ぶ中で、ご自身が関わっている子どもや保護者を思い浮かべながら、各自の仕事での活かし方を考えて受講されている様子がうかがえました。
受講者からは、「子どもの関わり等の相談を受けた時の引き出しを増やすことができた」「自身の子育てにも活かすことができそう」「施設の中で職員と学び合いながら子どもの処遇に役立てていきたい」などの声がありました。
 
ふくトレは虐待をしてしまう保護者に対して有効であるということで、児童相談所や児童養護施設で働く方が多く受講されていました。
また、これから放課後等デイサービスを立ち上げる支援者の方も受講され、子どもとの関わりだけでなく、仕事をする上で内部の人間関係を構築する上でもとても大切なスキルを学ぶことができた、という声もありました。