7月下旬、いわき市と郡山市にて、『誰もができるこどもの心の応急手当て~子どものための心理的応急処置から学ぶ~』を「福島県子どものこころのケア事業」の一環として実施しました。

実施日時

2019年7月27日(土)10:00~17:00
2019年7月28日(日)10:00~17:00

実施場所

27日(土):いわき市労働福祉会館(いわき市)
28日(日):ミューカルがくと館(郡山市)

講師

後藤 大介先生(公立大学法人福島県立医科大学 医学部神経精神医学講座)
伊藤 亜希子先生(公立大学法人福島県立医科大学 医学部災害こころの医学講座)

参加者数

いわき会場:15名
郡 山会場:27名

内容

「子どものための心理的応急処置:Psychological First Aid for Children(以下:子どものためのPFA )」は、災害時などに、ストレスを抱えた子どもや親・養育者のこころを傷つけずに対応するためのスキルです。世界保健機関(WHO)などが作成したPFAマニュアルをもとに、セーブ・ザ・チルドレンが2013年に開発しました。子どもの認知発達段階の特性や年齢にあわせて、誰にでもできるこころの応急手当てです。
 当日は、子どものためのPFAとは何か紹介動画を見た上で、講義を行いました。
PFA紹介動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=JG-NQm80b3I&feature=youtu.be

 その後、子どものためのPFAを学ぶ上で知識として知っておいた方がいい『危機的状況下で子どもが示す反応』を、グループワークを交えながら講義形式で学びました。

 後半は『PFAを必要する子どもの見極め方とPFAの行動原則』『ストレスを抱えている子どものコミュニケーション』を、グループワークを交えながら学び、最後にどのような場面で子どものためのPFAが活かせるか想定し、ロールプレイにて実践しました。

参加者の感想

〇ロールプレイが多かったので体験的に覚えられた。
〇「PFA」とは何か、注意することは何か知ることができた。ロールプレイでは、色々なパターンがあり、勉強になった。
〇専門職としてでなく子どもに関わる手法について知れた。一般の方に「どこまでやったらいいか。どこまで聞いたらいいか悩む」と相談されることもあるので「みて、きいて、つなぐ」を伝えられたらと思う。
〇これまでは教科書的な知識の理解に留まっていましたが、より具体的に実践的に理解することができた。